ELCジャパン合同会社(エスティローダーカンパニーズ)は倫理的かつ誠実に行動せよ

化粧品大手のELC(エスティローダーカンパニーズ)の日本法人であるELCジャパン合同会社

同社ブランドで香水等を販売する「ジョーマローン梅田ルクア店」で勤務するM組合員は現在うつ症状があり、休職中である。
病休にいたった主な理由は、店長(JR西日本伊勢丹社員)がM組合員が同僚社員に不適切発言を行ったとする、虚偽事案を会社に報告するよう指示していたことだった。
M組合員の上司であるELCの人事部社員は当初、店長の対応に問題があることを認め、謝罪を含めた何らかの対応をすると伝えてきたが、担当が現人事部社員のK氏に代わった途端、復職するまで謝罪等の対応はしないと態度を変え、その後連絡をしても返事がない状況になった。

その後、北大阪ユニオンに加入し、
1.会社は謝罪をすること 2.会社責任による病休のため、90日の自然退職期限を延長すること 3.会社責任による病休で有給休暇をすべて消化させられたこと及び精神的負荷への金銭補償。

以上大きく3つの要求を掲げて8月に団体交渉を行ったが、
人事部K氏は店長は伊勢丹の社員であり、ELCの社員でないため、謝罪を求めることなどできない。むしろM組合員は同僚社員に強い言動を行うなど問題があった、自然退職期限は延長しない、M組合員の病休は私傷病によるもので、業務とは関係ないとすべての要求を拒否した。

しかし店長はM組合員に業務上の命令を行っており、実態として店長の指揮命令下にあった。またM組合員は問題行動を起こしておらず、現にこれまで一度も会社から注意等を受けたこともない。
うつ症状は業務が原因で発症したとの医師の診断書を提示しており、私傷病ではない。
これら組合の要求には客観的事実があることを主張した。反対に、K氏に対して会社の回答の裏付けとなる証拠や客観的事実の提示を求めたが、K氏はいっさいの提示を拒否した。
そのうえでK氏は、北大阪ユニオンは正式な労働組合なのか、医師の診断書は真偽不明だと、組合活動を不当に貶めるような発言を行った。
また人事部K氏は、組合からの団体交渉の日時や要求書の回答を調整に時間がかかっていると1か月以上も遅らせ、組合からの電話も出ず、かけ直してもこないなど不誠実な対応が目立った。
要求書の提出は6月19日だったが、回答書の提出は7月23日だった。

●組合は会社の回答が根拠が不明で、事実でないものが含まれているため、二回目の要求書を8月10日に提出した。これも人事部K氏が調整に時間がかかっていると説明し、回答は9月12日と1か月を要している。
会社は、組合の要求をまたしても拒否し、会社の主張を裏付ける証拠の提示も拒否した。唯一、有給休暇の金銭補償のみ応じるような記述があったが、そのためにすでに支給した給与全額を返金せよと理解に苦しむ回答をしている。
さらにM組合員が会社が謝罪をすれば復職できるとする医学的な根拠を示せと組合に要求してきた。
そもそも、M組合員に謝罪を提案してきたのは会社であり、それを復職してからでないと謝罪について考えることはしないと方針を変えてきたのも会社である。
なぜ組合がその医学的根拠を示さなければいけないのか、医学的根拠とは何を指すのかも不明である。
会社および人事部K氏は一貫して組合の要求に誠実に答えようとせず、意図的に交渉時間を長引かせ、M組合員にさらなる精神的負荷をかけている。
そのため、組合は9月18日に大阪府労働委員会にあっせん申請を行った。

●ELCのホームページには「私たちは、倫理的かつ誠実に行動するという決意に基づき、長期的で持続可能な成長にフォーカスしています。」
「私たちはすべての人の公平性を追求し、社員全員が会社への愛着を持ち、自分らしくいられる独自の文化を創り出すことを目指しています。」
とあるが、人事部K氏の対応はこれら会社の理念に反している。
M組合員は生活不安を抱えている。意図的に時間を長引かせることなく、早期解決に向けて誠実な対応を求める。

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