労働組合ってなに?
●労働組合とは
労働組合とは、雇われて働く人が協力し、労働者としての生活と権利を守るために、お互いに助け合う組織です。
働く側の立場にたって、賃金の未払いやパワハラといった労働問題の解決にあたります。労働組合法という法律にのっとり、会社側と対等な立場で交渉し、改善させることができます。
●歴史
もともと労働組合は、産業革命後のヨーロッパで生まれました。
その当時、機械が発展し、工業化が進む一方で、一日16時間もの長時間労働や児童労働が横行し、雇われて働く人たちは過酷な状況に置かれていたのです。
そんな中、仕事上がりの一杯を楽しむパブで人々が話し合い、集団で雇用主と交渉し始めたのが労働組合の始まりだといわれています。
その後ストライキなどの手法が生まれ、8時間労働制や最低賃金制度、児童労働の禁止などが勝ち取られていきました。労働組合は、強すぎる雇用主の力を制限するものとして、世界各国で法制化され、今に至っています。
●労働組合はあなたの権利
一人で会社に立ち向かえる人に労働組合は必要ありません。
しかし、一人で闘うことは簡単なことではありません。たった一人で文句を言ったところで、はぐらかされるか、「文句があるなら辞めろ」と言われるのが関の山です。だからこそ労働組合は生まれました。
この国の法律は様々な特別な権利を労働組合に認めています。
これはすべての働く人が持つ権利です。使うことをためらう必要はありません。