説明もなく出向命令!?株式会社DRMの不透明な人事

株式会社データリレーションマーケティング
株式会社データリレーションマーケティング(DRM)は、今年1月に親会社が一部上場したため部署を分社化したコールセンターで、業務は基本的にアウトバウンド。成績上位者は同時にインバウンドも並行して行い、契約取得確立を高めるシステムになっている。

説明もなく急に架電停止

DRMでオペレーターとして働くHさん。成績も良好で、これまで大きな問題なく働いてきました。ところが、先日Hさんがいつも通り働いていると、急にスーパーバイザー(SV)のM氏から架電停止を告げられました。M氏によると、Hさんの午前中の電話対応に問題があったとのことでした。
その通話は、Hさんが電話を取った瞬間から「何の用事や!」と言ってくるような対応の難しいケースであり、Hさんは確かに対応に苦慮しましたが、なんとか上席のT氏に取り次いでいます。SVのM氏は日ごろからオペレーターに対し「対応困難なお客様は、保留に持ち込んで管理者に代わってもらうように」と周知しており、Hさんはその指示通りに対応し、現場ではそれ以上何も問題になっていませんでした。
ところが、その日の午後になってから急にその電話対応が問題であるかのように扱われ始め、さらにはM氏は具体的に何が問題だったのか説明もせず、「即刻退職と言われても仕方のないレベル」などと述べたのです。たかだか現場の管理者でしかなく、人事権を持っているわけでもないM氏になぜこんなことが言えるのでしょうか。
さらにその日の夕方、HさんがM氏と内線通話を使ってロープレをした際に、M氏から「過去にお客様に『死ね!』と言って損害賠償請求された人もいる」などという話を聞かされました。HさんはM氏が普段から周知している指示通りの対応をしたのに、なぜこのような極端なケースと比較されなければならないのでしょうか。
Hさんは不可解に思い、納得がいかないまま、残りの時間をログ聴取をして過ごすことになりました。

「注意書」にも具体的な説明はなし

その翌日、人事課のOさんとの面談がありましたが、その面談でもHさんが求めていた具体的な架電停止の理由の説明はありませんでした。それどころか、HさんがM氏から、お客様に「死ね!」と発言した従業員の話をされたことを伝えると、O氏は「人に対して『死ね』と言うこともあり得るのではないですか?」と聞いてきました。Hさんが「あり得ません。Oさんはあり得るのですか?」と問うと、なんとO氏は驚くべきことに「あり得る」と述べたのです。Hさんは衝撃のあまり絶句しました。「死ね」と言うことが「あり得る」と考えている人が、どうやって他人の電話対応を問題にすることができるのでしょうか。
いつまで経っても架電禁止になった理由も判断基準も明らかにされないので、HさんはO氏に判断基準と就業規則を示すよう求めました。O氏の説明では、クライアントからストップがかかっていて、クライアントと話のできる上席のK氏がお休みのため、何らかの回答ができるのは翌日以降であるとのことだったので、Hさんはその回答を待つことにしました。
しかし、Hさんが担当していた施策のクライアントは、件数のためなら多少のクレームには目をつぶることで有名であり、コールセンター業務経験の長い当組合の組合員も皆「あそこの会社からストップがかかるなんてありえない」と口を揃えます。はたして本当にクライアントからのストップなどあったのでしょうか。
そのさらに2日後に、会社からHさんに「注意書」が手渡されました。しかし、その「注意書」にさえもHさんの対応の何が具体的に問題だったのかは書かれていなかったのです。いったいDRMはHさんに何を反省しろと言っているのでしょうか?

そして手渡された「出向通知書」

何を注意しているのか不明の「注意書」が手渡されてから数日後、Hさんが休み明けで出勤すると、すぐに人事課に呼ばれました。そしてそこで、角印のない「辞令」と「労働時間・休日」の記載のない「出向通知書」を手交され、なんとDRMの関連会社である株式会社CRTMのある部署への出向を命じられたのです。ろくな説明もせずにこのような処分を下すなど、あまりにも強引で不当な人事と言わざるを得ません。
しかもその出向先の業務では、これまでのオペレーター業務と比べてHさんの給料はおよそ4分の3にまで減少してしまうのです!

ガチャ切りは放置なのに…

DRMはHさんへはこのように理由も明示せずに出向を命じる一方で、ガチャ切りのような明確なマナー違反や、他の従業員の見込みを名前を書き換えて盗むなどの不適切行為を繰り返しているオペレーターについては、何の処分も行わずに業務を継続させています。このようなオペレーターがお咎めなしで、なぜHさんは他の部署にとばされなければならないのでしょうか。人事の基準とプロセスがあまりにも不透明で不可解です。DRMが整合性のある説明を行わない限り、今回の出向命令は恣意的な人事権の濫用と言わざるを得ません。
こんなことを許しておけば、会社側はいつでも、誰でも、気に入らない従業員は因縁をつけて給料の減る他所へとばすことができることになってしまいます。

これっておかしくない…?と思ったらユニオンまで連絡を!

DRMは6月にも、「成長曲線」なる誰も聞いたことのない根拠でもって違法な雇止めを行おうとした「実績」があります。人事の不透明性は、残念ながらDRMの体質のようです。
課題はシンプルです。それは、DRMに人事を透明化させること、それによって従業員が安心して働くことができる環境にすることです。
みなさんの周りにも、会社からおかしな処分を受けた人はいませんか?あるいはあなた自身がそのような処分を受けたことはありませんか?
どんな小さなことでも構いませんので、当組合まで声をお寄せください。
自浄作用の働かない会社は、労働組合のようなある種「外から」のプレッシャーがない限り、自ら体質を変えることはできません。
あなたの声が、DRMをより良い職場にする力になります。

北大阪ユニオン相談窓口

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です