北合同ニュース№220

北合同ニュース№220 2019年9月

北大阪合同労働組合2019年組合大会

<組合員は必ず参加しよう !!>

9月29日、北合同の定例組合大会を開催します。
疑いの余地なく戦後最悪の首相・安倍晋三の首相在任期間が、ついに戦後最長となりました。特定秘密保護法、戦争法制、共謀罪法と、歴史に汚点を残す悪法を強行採決で次々と成立させてきた安倍政権は、昨年も、いわゆる「働き方改革」関連法案や「改正」入管法を強行成立させ、奴隷的労働を単に放置するばかりか、明確な意思をもって拡大しようとしています。さらに、常軌を逸した韓国敵視政策で、北東アジアの平和構築のための阻害要因であることが一層明らかとなり、日韓両国で反安倍デモ(「反日」ではなく「反安倍」です、念のため)が繰り広げられている中での、また、庶民の生活と中小零細企業・個人商店の経営をさらに圧迫する消費税増税が目前に迫る中での大会となります。
組合のことは組合員自身が決める
言うまでもなく、大会は組合の最高議決機関。この1年間の活動を振り返り、お金の使い方を点検し、これからの1年間の活動方針と予算を決めます。また、執行委員長をはじめとする役員を選出し、必要に応じて組合規約の改正を行います。1年間の健闘をたたえ合い、次の1年間の決意を固め合う。議事終了後の懇親会も含めて、組合にとって1年間で最も大切な催しです。
大会への参加は、組合員の数少ない義務の一つ。組合規約上、大会は「当日参加者+委任状」で組合員数の過半数に達しない場合、不成立となります。大会が不成立になれば、予算の承認ができず、お金を支出することもできませんし、役員の選出もできないなど、日常活動に重大な支障が出ることになります。
組合員の皆さんは、必ず参加してください。「日曜日は出勤日だ」という人は、有給を取って休んでください。シフト制で勤務日に当たっているという人は、他の人に勤務を代わってもらう等してください。その他、何か用事がある人も、用事は他の日にズラして大会に参加してください。どうしてもズラせない用事があるという場合も、途中まででも途中からでも、とにかく大会には参加してください。
わたしたちの組合のことは、わたしたち組合員自身が決める。これは権利であると同時に義務でもあります。自分が所属する組合の、年に1度の大会です。万難を排して、必ず参加してください!

【活動報告】

<最低賃金改定、大阪は964円に>

給与明細をチェックしよう!
7月31日、中央審議会が地域別最低賃金改定の目安を答申。これを受けて各地の地方審議会が開かれ、全国の最低賃金が決定。加重平均で901円となりました。東京、神奈川では1000円を超えた一方、一番低い地域は790円。「平均901円」と言っても、労働者の数を考慮に入れた「加重平均」ですので、最低の790円が15県に対し、「平均」の901円を上回る府県はわずかに7都府県。都道府県格差はますます広がりました。大阪は現行の936円から28円アップの964円となります(兵庫県899円、京都府909円。いずれも10月1日から)。
自分の給料が最低賃金を上回っているかどうかは、給料が時給制の人は一目瞭然ですが、月給制の場合、時給で示される最低賃金にフルタイムなら170時間をかけた金額が基本給を上回っているかどうかが目安となります。例えば、大阪府内で働いているフルタイム労働者の場合、@964×170hで163,880円。給与明細を見て「基本給」がこれ以下の場合、最賃割れの可能性ありです。実際にはもう少し複雑な計算が必要で、あくまで「目安」ですので、「下回っているかも?」という人は、豊中・高槻の執行委員とご相談を。 (K)

<夏祭りにイカ焼きを出店、大盛況 >

豊能支部では8月3日(土)に新千里北町の北丘小学校で行われた夏祭りにイカ焼きを出店。薄力粉と強力粉を買い間違えたり(秘伝レシピ薄力粉8:強力粉2の割合だが2:8で用意してしまった)、イカ焼き機の火が点かなかったりバタバタしましたが、売れ行きは好調、行列が途切れることなく僅か2時間で170枚を完売。材料さえもっと用意してれば250枚は売ることができたと思います。イカ高騰で思っていたほど儲けはありませんでしたが黒字は黒字、ホームページ作成代の一部を賄うことができました。今後もレクリエーションの一つとしてお祭りやイベントに定期的に出店したいと思います。調理師のKさん、新メニューの開発よろしく!(西川)

<北合同の新ホームページ、遂に完成 !!>

みなさん、とうとうこの日がやってきました!!
北合同の新ホームページ完成です、パチパチパチパチ!!
以下、広報委員の喜びの声をお聞きください。

鈴木
「いやあ、とうとうこの日がきましたね。感無量です」
西川
「まずは自力で作り始めてから4か月近くかかってしまいました」
鈴木
「始めた当初は『こんなもんすぐにできるやろ』と思ってましたが、想像以上に難しかったですね」
西川
「そうですね。どうしても素人が作った感じが出てしまって…。『いつになったらできるんだ』という心ない声に枕を濡らす夜もありました」
鈴木
「あれは辛かったですね。しかし、どうにかこうして完成までこぎつけることができました」
西川
「はい。しかし作っておしまいではないので、しっかりと運営して、ここ北大阪での組合活動を広げていきたいと思っています」
鈴木
「そうですね。これからが本番ということで、がんばっていきましょう!」
西川
「オー!」

(鈴)

【闘いの現場から】

《テクノプロ》「こんな組合やめてやる」と北合同に

システムエンジニアなどの技術系専門職に特化した大手派遣会社「テクノプロ」。本社はあの六本木ヒルズの中にあります! このテクノプロからの派遣でこの4月に池田市の工場にやってきたNさんが、先日北合同に加入。なんでもテクノプロはあのUAゼンセンのユニオンショップ制になっていて、強制加入なうえに相談してもまともに対応してくれないとのこと。業を煮やしたNさんは「こんな組合やめてやる!」と北合同に相談にきました。
UAゼンセンは北合同のようなユニオンに入らせないためのニセ労働組合なので、北合同に加入したと知ったらさまざまな嫌がらせや退職圧力がかかるかもしれませんよ、との説明にも、「いや、それは大丈夫です」とのことだったので、それならばとUAゼンセンが取り上げてくれなかった未払い賃金についても交渉することに。組合加入書と要求書と団交申入書を六本木ヒルズに送付して、ただいま回答待ちの状態です。(鈴)

《ユニフォームクリーニングA社》会社は不当解雇を撤回せよ!

A社大阪事業所にアルバイトで勤めるNさんは、突然今日限りで解雇するとの通知を受け、解雇通知書及び解雇予告手当支払いの明細書を渡された。驚いたNさんは会社を辞めるつもりはないと強く抗議したが、会社は聞く耳をもたず、説明を求めるNさんに対し「警察を呼ぶ」などと威嚇した。翌日もNさんは出社したが入口で阻止され入社できず、ここでも「警察を呼ぶぞ」などと威嚇された。
手渡された解雇通知書に書かれた幾つかの解雇理由は、Nさんと同僚との口論などについてであったが、いずれも会社業務に重大な損害を与えたわけでもなく、不正行為や重大な業務命令違反があったわけでもない。しかも事実誤認による憶測に基づいて書かれていた。解雇理由に客観的合理性・社会的相当性が無ければ解雇権乱用であり、解雇は無効である。また、解雇通知書では「就業規程に基づき」とあるだけで、Nさんのどのような行為が懲戒解雇事由に該当するのか明示されていない。更に事前にNさんに対してきちんと説明もしていないし、また弁明の機会も与えず一方的に即日解雇を行っており、不当解雇であることは明白。
Nさんは組合に加入し、辞職の意思はなく、即座に解雇を撤回し復職させるよう会社に要求書を出し、団交を求めている。(K)

《派遣元A社・派遣先B社》派遣は使い捨て可能な駒ではない!

Sさんは昨年12月にA派遣会社に採用され、今年初めよりB社工場に派遣され勤務を始めた。しかし早々からB社内でSさんの私物が遺失するなど不審な事件、事故が続発し、その都度SさんはB社上司と派遣元A社に連絡し調査を依頼したが、いずれも未解決のまま終わってしまった。そのためSさんは職場内で非常に居心地が悪く、自分が犯人扱いされていると思わざるを得ないような場面もあった。
その後、今度は会社ロッカーにSさん宛の不審な手紙が入れられるようになった。SさんはA社、B社に調査を依頼し、警察署にもA社担当者に同行してもらい届け出たが、警察ではB社の調査を優先し協力するよう説得された。ストーカーまがいの手紙の投入は続き、更にエスカレートして自宅にまで届くようになった。しかし、B社の調査では結局犯人はわからずじまい。
そんな中、7月にA社からSさんへの聴き取り調査があり、午後にはB社からの聴き取りがあった。そしてその日のうちに、B社からは「Sさんの安全のために」という名目で明日から来なくて良いと通告され、A社からは7月で契約更新を打ち切ると通告された。Sさんは何故自分が解雇されるのか全く理解できなかった。仕事については一生懸命取り組んできたし、B社から仕事上のクレームがあったことはない。Sさんは完全に被害者であり、事件に関してB社に迷惑がかかったり、業務に支障をきたしたことはなく、仮にあったとしてもSさんの責ではない。むしろ、問題をきちんと解決して職場での安全を保障できなかった会社側の責であるのは明白で、いわんや問題の解消のためにSさんを排除するという解決策は完全に間違っている。
Sさんはいきなり生活上の保障を失って戸惑うばかりであったが、それ以上に頼りにしていたB社、A社に裏切られた思いで心の痛手は大きくいまだに癒えていない。Sさんは組合に加入し、A社とB社に対し不当な対応について謝罪を求めると共に、損失に対する慰謝料を要求することになった。(K)

《AET・高槻市教育委員会》高裁で一審判決をひっくり返したい

元英語指導助手スーパーバイザーのD氏の雇止めを、府労委が不当労働行為と認めて出した救済命令の取り消しを高槻市が求めた裁判。一審では救済命令の取り消し判決となり、府労委は大阪高裁に控訴した。高裁の裁判官からの要求もあり、控訴人の府労委はD氏の証人申請を行った。
裁判の主な争点は「D氏の仕事の90%が小学校の英語指導助手サポートのため、英語指導助手の廃止に伴いD氏も雇止めしただけで、組合活動を理由としたものではない」とする高槻市の主張の正当性である。高槻市が90%の根拠としている「勤務月報」には、毎日の仕事内容が書かれているが、実は、月報はD氏自らが作成していたものである。D氏によると、小学校英語指導助手のサポート以外に、中学校の英語指導助手や日本人教員への指導・研修も担当しており、仕事が多岐にわたるため、仕事内容のすべてを月報に書くのは不可能だった、と裁判所に提出した文書で明らかにしている。高槻市が雇止めを不当労働行為ではないと主張する根拠である「月報」の内実を知っているのはD氏なのだ。
裁判のなかで、D氏から高槻市の主張の不当性を明らかにできると思っていたところ、D氏が急遽、母国アメリカに帰国することになった。D氏が出廷できるか見通しは厳しいが、なんとか高裁で一審判決をひっくり返したい。(高)

《医療法人S会/B社》話し合いが通用しない連中なら…

全国7カ所で美容整形医院を経営する医療法人S会のグループ会社での解雇事件。
実体があるのかないのかすら分からないB社は相手にせず、本体のS会に的を絞り、要求書を送り、団交を申し入れたが、何の連絡もない。ケシカラン連中だ。8月19・20・21日と暑い最中に3日連続で会社前抗議行動を行ったところ、22日に会社側弁護士から連絡があり、「交渉には応じる。交渉日時を連絡するから、抗議宣伝はやめてくれ」と。
ひとまず抗議行動は停止したが、その後、やはり一向に連絡がない。ますますもってふざけている。話し合いが通用しない連中なら、話し合い以外の方法での解決を図るのみ。実力対決上等!(K)

【労働相談から】

<ベトナム人技能実習生への罵詈暴言…>

高槻支部の古い組合員、Yさんから電話がありました。三重県伊賀市にあるペットボトルのリサイクル工場で元気で働ている、とのこと。相談はYさん自身ではなく、同僚のベトナム人技能実習生について。
「日本語があまりできないのをいいことに、暴言を浴びせてせせら笑っている」。アホ、ボケ、カス、こんなことも分からんのか、だからベトナム人はアカンねん…等々、日本語が分かる相手なら確実にパワハラ、人権侵害だ。いや、言葉は分からくても、「バカにしている」といった雰囲気は伝わっているはずで、不快な思いをさせていることは疑いない。Yさんは、自分が罵倒されているわけではないのだが、傍でこうした暴言を日々聞かされていることが耐えられない、と。
至極まっとうな感覚だ。電話で短い時間話した範囲では、普通の意味での「労働条件」面での露骨なひどい取り扱いがあるのかどうかは分からなかったが、暴言と嘲笑を浴びせかけるような職場なら、大いにあり得ることだ。ひとまず「ユニオンみえ」の存在を教えておいた。
昨秋の臨時国会で入管法が改正され、この4月から既に施行されている。今後外国人労働者が増えることは間違いないと思われるが、相手は「隣人として付き合っていくべき生身の人間である」という当たり前のことが理解できない者が少なくないこの日本社会では、今後トラブルが増えていくこともまた確実だ。(K)

【支部報告】

◇高槻支部

このところ派遣アルバイトからの労働相談が続けて入っている。派遣先で仕事を始めて最初のうちは、会社は励ましてくれたり、将来の仕事の保障の話も出たりする。しかし何かささいなきっかけで会社ににらまれるようになったらしく、ある日突然明日から来なくて良いと言われる。そして何故かその日のうちに、派遣元から今月で契約を解除しますと通告される。会社を辞めた後も会社に裏切られたという思いがずっと残り、その悔しさと自分も悪かったのかという自責感で一杯になり、しばらく頭の整理がつかない。別々の相談者が2人ともこのようなほぼ同じ心境を語ってくれた。組合はどうやらどこに向けたら良いのかわからぬ怒りを鎮める受け皿になっているようだ。
派遣先会社は雇用主ではないため、派遣労働者に対して比較的自由に操作指示できる。派遣元にとって派遣先は「お客様」なので、多少無理を通しても派遣元に文句を言われることはない。こうした構図が固定してしまっては、派遣労働者にとってはたまらない。また組合にとっても闘う相手が倍になり、事情が複雑になるのでやりにくいが、今後こうしたケースの相談はますます増えると予想され、効果的な対策を講じてゆきたい。(小)

◇豊能支部

豊能支部では相変わらず会議前のティッシュ配りを継続しています。うっかりしていて納涼会をやりそこねてしまったので、9月13日に納暑会をすることにしました。18時から豊中事務所にて。イカ焼きのときに誤って購入した強力粉でうどんを作ります。持ち寄り歓迎!よろしくお願いします!(鈴)