松田精機の残念な「ご回答」

パワハラ、不当配転で交渉中の松田精機株式会社から、1月9日付けで正式な回答が送られてきました。
が、その中身はこの事件に真剣に向き合おうという姿勢がみじんも感じられない、残念極まりないものでした。

松田精機HP

一回目の交渉についてはこちら

不当な配置転換について

本人に何ら事前説明もなく突然行われた配置転換について、松田精機の回答は当組合員が「業務上知った個人情報を第三者に口外した事実が判明した」ためというもの。
しかし、この件について当組合員にまったく心当たりはなく、しかも一度たりとも事実確認を受けたこともありません。本人への聞き取りすらせずにどうやって「事実が判明」したのか、摩訶不思議です。
さらに、12月25日に行われた団体交渉の場での松田精機の説明は「○○さん(当組合員)から聞いたと言っている人がいる」というだけのもので、「いつ確認したんですか?どこの部署の人ですか?その情報を知りえたのは本当に当組合員だけなんですか?」と尋ねてもオロオロと口ごもるばかり。
「そう言ってる人がいる」だけで「事実が判明」したことになるとは、松田精機経営陣の倫理観はどうなっているのでしょうか?

パワハラについて

昨年9月以降繰り返された「怒鳴る」「無視する」「プライベートに干渉する」などのパワハラ行為について、松田精機の回答は「調査したけどそんな事実はなかった」「あったとしても業務上の指導の範囲内」「もっと調査すれば分かるはずだと言われても具体的に言ってもらわないと調べようがない」というもの。
これも配置転換の話と同様に、松田精機はいまだに当組合員に正式な聞き取り調査を行っていません。パワハラを受けた当事者からろくな聞き取りもしていないにも関わらず、松田精機はどのように「調査」をしたのでしょうか?具体的な話を聞こうともせずに、なぜ「言ってもらわないと調べようがない」などと言えるのでしょうか?
さらに松田精機は「ご回答」で「双方の事実認識に差異があるのであれば、公的な第三者にご判断いただくほかない」と続けていますが、それはそもそも「一方の事実認識」しか確認しようとしなかった人間が言えるセリフではありません。

誠実な対応を

私たちは過剰な要求をしているわけではありません。
パワハラを認めて謝罪すること、不当な配置転換を取り消すこと、給料を保障すること、ただそれだけです。
慰謝料の支払いすら求めていません。
にも関わらず、松田精機はまともに対応しようともしません。
配転にもパワハラにも関わっていない他工場の所長を交渉の担当者に立て、本当に責任のある社長や、パワハラを行った部長および課長は一切表に出てきません。
口裏合わせの会議に時間を使うくらいなら、交渉に出てきて、真摯に向き合ってください。
「知らぬ存ぜぬ」でやり過ごせると思っているのであれば、それは大きな勘違いです。

次の交渉が、交渉のみで解決を図れる最後の機会です。
松田精機の誠実な対応、誠意ある回答を期待します。