北合同ニュース№221

北合同ニュース№221 2019年10月

北合同2019年組合定期大会を開催

次の1年もともに頑張ろう !!
9月29日、豊中市立労働会館にて、北合同の定期大会を開催しました。昨期の活動報告と会計報告(決算)、今期の活動方針と予算、ストライキ権の確立が提案、採択されました。役員選挙では、委員長・副委員長・書記長以下の執行委員を全員信任。執行部を中心に、方針に基づき、1年間みなそれぞれに頑張ろうと約し合い、前執行委員長の中川幹雄さんの音頭による「団結ガンバロー」で第一部(議事)終了。引き続き交流会を行い、西日本NTT関連労組の横林さんのギター&歌もあり、大いに盛り上がりました。
史上最低最悪の安倍政権(第二次)が成立して、間もなく丸7年。この間、特定秘密保護法、戦争法制、共謀罪法と、歴史に汚点を残す悪法を次々と強行成立させ、沖縄の民意を完全無視し反対運動を実力で排除して新基地建設を強行。アメリカのいいなりに武器やトウモロコシを爆買い。労働法制でも、「働き方改革」の名のもとに、「定額働かせ放題」の高度プロフェッショナル制度が導入され、さらに、解雇規制撤廃や裁量労働制の拡大を狙っています。日本最大の労組ナショナルセンター「連合」が、政府の審議会等の委員として「連合の意見も聞きました」というアリバイづくりに利用されるだけの存在に成り下がる中、政権は、たたかう労働組合に対する嫌悪と敵視をむき出しにし、連帯ユニオン関西生コン支部への大弾圧攻撃を仕掛けています。こういった一連の先に安倍と取り巻きたちが目論んでいるのは、平和主義・主権在民・基本人権という基本原理を全て骨抜きにする憲法改悪です。
そんな厳しい情勢の中ですが、私たち北合同は、これからも、①一人ひとり、一件一件の労働相談に、丁寧に対応し、その人なりの勝利・その職場なりの前進を勝ち取るために、当該組合員を全力で支援する。②コミュニティ・ユニオン・ネットワークや地域の友好諸団体との連携を図りながら、最低賃金引き上げ・労働法制改悪阻止・改憲策動の粉砕といった大きな問題にも積極的に関わっていく。…という“2本線”を基本に、次の1年間、気持ちを新たに頑張っていきます。
組合員の皆さん! 自分の置かれた状況で、自分なりの「勝利」をつかんで、来年の定期大会に晴れやかな表情で集いましょう!(木村)

新執行委員ご挨拶

今期から執行委員を務めさせていただくことになりました西川洋です。私が勤め先とのトラブルから北合同に加入したのは2012年、現在は問題が少し落ち着いてきた(倒産の危機を脱した、本当??)こともあり、執行委員として主に会計をやらせていただきます。北合同の財政の中心は皆さんから集めた大切な組合費やカンパです。間違いのないよう処理していきます。また出来る限り皆さんの争議の応援にも参加したいと思っています。よろしくお願いします。

活動報告

10/5・6コミュニティ・ユニオン全国交流集会に参加しました

全国交流集会には博多、盛岡に続いて3回目の参加でした。今回は豊中から姫路まで宣伝カーで高速を使って行ったのですが、いやはやスピードが出ない(泣)。坂道にさしかかると60kmまでスピードダウン。4人乗車で荷室にイカ焼き機を積んだままだったので当然なのですが。渋滞やサービスエリアで寄り道していたので3時間以上かかってしまいましたが、集会は大盛況で500人以上の仲間が集まりました。
今回特に印象的だったのは、普段なかなか話すことができない関東のユニオンの方々からお話を伺えたことです。アリさんマークの引越社争議で有名なプレカリアートユニオンの方からはネットを使った有効的な宣伝方法について教えて頂き、江戸川ユニオンの大先輩からは「運動の基本は身近な人の意識を変えること。まず家族や職場、近所の人を説得して回りなさい!特に維新を支持している人を!」と叱咤激励を受けました。来年は横須賀での開催ですがぜひ車で行きましょう! (西川)

分科会「外国人労働者とともにつくるよりよい労働環境」参加報告

私は2日目に行われた分科会「外国人労働者とともにつくる、よりよい労働環境」に参加したので、この稿ではその報告などを書く。
分科会は40名余りのメンバーで、先進的なユニオンから外国人労働者問題に取り組んだことのないユニオンの活動家がメンバー。私の当分科会参加動機は、先頃定められた日本人少子高齢化による労働者不足を予見した出入国管理法の大幅改定だ。新たな在留資格の設定により、特定2号(熟練技能)や特定1号(一定の技能)、技能実習生、留学性などの分類は新たな移民政策でもあり、この国の未来に変化を来たす。
ここでの様々な実践や報告、現在進行形の取り組みを見聞し、次のことを感じた。外国人労働者と連携することは、①言葉や文化・宗教を理解すること、②彼らが困ったときに寄りそえること、③行政(国や市役所)だけにたよらない、④働く者として仲間となり組織すること、である。具体的に言えば、恒常的な通訳とシェルターを用意し、大学やキリスト教・イスラム教の教会、理解のある企業や市民運動・病院などと連繋し、北合同に組織化することなのだ。
この全国集会のスローガンがいい。「どこかで誰かが声をあげればみんなで駆けつける闘うネットワークを!」これを実践化しよう。私はさしあたり、来日外国人労働者の子供たちに「あいうえお」ぐらいの会話と書き取りを学んでもらう場所にかかわろうかなと考えている。 (中川幹雄)

お知らせ

「声をあげよう! 弾圧ゆるすな! 11・16全国集会」に参加しよう!

全日建連帯労組関西生コン支部への権力弾圧については、何度かお伝えしてきました。組合潰しをあからさまに意図した、前代未聞の異様な大弾圧です。労働運動上の系列や方針の違いを越えて、弾圧に抗議し関生支部を支援することは、労働運動にとどまらずこの国の民主主義を守るために、決定的に重要です。
11月16日(土)に「声をあげよう! 弾圧ゆるすな! 11・16全国集会」が西梅田公園(梅田と福島の間、毎日新聞社そば)で行われます(14時から。集会終了後16時からデモ行進)。組合員の皆さんの積極的な参加を呼びかけます。集合時刻・場所その他、詳しくは豊能・高槻、ご自分の支部へお問い合わせください。

闘いの現場から

《テクノプロ》派遣の待遇改善に寄与していきたい

私は派遣会社テクノプロの派遣社員として今年の4月から池田市のダイハツ工業で働いています。派遣先の業務後に自宅で行なっている派遣元のWEB入力業務やメールチェック、小テスト、課題の作成などに費やしている時間外労働分の未払い賃金の支払いなどを求めて、10月11日に第1回目の団体交渉を行いました。テクノプロからはCSR推進部リスクマネジメント課の方が2人、私が所属している京都支店の支店長が出席されました。
テクノプロの主張は、「WEB上での勤怠入力とメールチェックは労働時間ではない」というものでした。しかし、勤怠入力は派遣先でタイムカードを通すだけというものではなく、自宅でWEBサイトにアクセスし毎日入力しなければならないので、積もり積もって結構な時間が取られます。メールチェックも毎日しなければならないし、返信が必要なものもあるので積もり積もると結構な時間が取られます。しかも、返信をしないと評価が下がり昇給や賞与に影響が出ます。社会全体で非正規雇用者が増える中、派遣会社の大手であるテクノプロのCSR(企業が倫理的観点から事業活動を通じて、自主的に社会に貢献する責任)を扱う方のこのような主張にはがっかりしました。引き続き交渉を行い派遣社員の待遇改善に寄与していきたいと思います。(西山)

《ユニフォームクリーニングA社》同僚との口論が解雇理由になるのか!?

ユニフォームクリーニング大手のA社大阪事業所にアルバイトで勤めるNさんは、突然今日限りで解雇するとの通知を受け、解雇通知書と解雇予告手当支払いの明細書を渡された。Nさんは組合に加入し、即座に解雇を撤回し復職させるよう会社に要求書を出し団交を求めた。
団交では、Nさんと同僚との口論などについて会社とNさんの主張に違いが多くみられ、会社は再度調査することになったが復職には否定的だった。団交後に、Nさんが問題の同僚の家に抗議に行くなどのことがあり、会社の代理人弁護士から復職は無理なので金銭解決としたいと申し入れがあり、これを受けることになった。(小)

《前原鎔断》証人尋問で解雇は不当と主張

淀川区の金属加工会社。Mさん解雇事件。労働審判で決着がつかず、本訴へ。裁判はいよいよ大詰めを迎えており、10月21日に証人尋問が行われた。
会社側から3人と、組合側から木村とMさん本人。会社側は、Mさんが技術向上がなく何度注意しても危険行動を繰り返すなどしたので、解雇はやむを得ないと主張しており、3人の証人はそれに沿った証言。一方の組合側は、会社が丁寧な技術指導・研修を全く怠ったこと、仕事を取り上げるというパワハラを放置・黙認したこと、組合加入のきっかけとなった10年前の退職強要事件以来、一貫してMさん追い出し工作を続けてきたことなどを指摘し、解雇は不当であると主張した。次回12月25日で結審し、判決は来年2月か。(木)

《派遣元フジアルテ》派遣会社は安易に契約終了するな!

Sさんは派遣会社フジアルテ㈱に採用され、今年始めよりダイキン工業淀川製作所に派遣されたが、社内でSさんの私物が遺失するなどSさんの身辺に不審な事件、事故が続き、その後今度はSさんの会社ロッカーにSさん宛の不審な手紙が入れられるようになった。しかし、会社の調査では結局犯人はわからずじまいであった。7月になって会社から「Sさんの安全のために」という名目で、明日から来なくて良いと言われ、フジアルテからは7月で契約更新を打ち切ると通告された。Sさんは組合に加入し、組合ではフジアルテとダイキンに団交を求めた。ダイキンは、雇用主ではないので団交には応じられないと連絡してきた。
フジアルテとの団交は9月26日に行われた。会社はSさんの意向を受けて7、8月分の給与を支払い、契約は終了したが、その後の就労サポートも行ったと主張した。組合は、会社がダイキンに対して手紙の件の解決を促すよう申し入れ、またこの件でSさんが精神的に追い詰められて精神医療の診断を受けたので、治療費、薬代を肩代わりするよう求めた。(小)

《ラーメンチェーン店》会社から和解提案、応じることに

Tさんがラーメンチェーンの会社に再要求書を出し団交を求めたことに対し、会社は更に「今後も文書でのやりとりを詰め、その上で団交には応じる」と回答してきた。組合は「それは団交回避のための言い訳であり、これ以上認めるわけにはゆかない。団交に応じなければ労働委員会に提訴する」と抗議したところ、会社から金銭解決での和解の提案があり、それに応じることになった。(小)

支部報告

高槻支部

9月末から組合大会、CUNN全国交流集会と組合員同士、組合間での交流、連帯を深める行事が続き、これからもがんばってゆこうと思いを新たにしているが、世間では東京オリンピックやラグビーワールドカップの話題などで持ち切り。派手なトピックスの表面ばかりを次々と追いかける最近の報道には、余りに働く者の日常とのギャップがあり過ぎると感じてならない。ラグビーに熱中するのもいいですが、組合のことも忘れぬように。来月の支部会議には皆さん是非顔を見せて下さい。(小)

豊能支部

9/28土の支部会議は、翌29日が定期大会のためお休み。10/11金はテクノプロの団交が入ったため、可能な人は参加をと呼びかけて会議は中止。10/26土は翌27日が「とよなか“市民力”フェスタ」でイカ焼き出店のためお休み。「その代わり」ってわけでもありませんが、10/27のイカ焼きは気合入れて頑張ります!応援よろしく!◆姫路での全国交流集会、豊能支部からは木村、鈴木、西川、西山の4名参加。姫路まで宣伝カーで往復しました。学習あり、交流(要は飲み会)あり、楽しくてためになる年に一度の「ユニオンの祭典」です。来年は神奈川県横須賀市、まだ参加したことのない人は、ぜひ一度行ってみてください! (木)