デタラメだらけの解雇通知書!松田精機と団体交渉

3月13日に、川西市に本社を置く松田精機と団体交渉を行いました。

交渉に至った経緯はこちら

この交渉の場で、私たちは今回の解雇の理由について詳細を訊ねました。

確証がないのに解雇

会社側が解雇通知書に記載した理由の第一は、Kさんが総務課長に対し「高圧的かつ攻撃的な言動を繰り返した」というもの。これについて、具体的に何月何日にどういった発言があったのか説明を求めると、川島取締役は「1月8日に“私の大事な部下を取られた。覚えておくように”と言われたというのは確認していますが、それ以外はすいません…確証はありません…」と明確な根拠がないことを自白。なぜ確証がないことで人を解雇できるのでしょうか?

管理ミスを責任転嫁

解雇理由の2つ目は、入院中の川西工場の検査課長に対して、Kさんがしつこく業務メールを送ったというもの。川島取締役曰く「入院中で不安になってる人にこんなにメールを送るなんて人としてどうかと思う」とのことでしたが、そもそもなぜそんな入院中の人にパソコンを持たせてたのかを訊ねると、「勝手に持っていきよってん」と発言。「じゃあそれは会社の管理ミスですよね?」と問いただすと、無言のまま沈黙…。松田精機経営陣は、社員の業務を適切に管理する責任が自分たちにあるとは、考えたこともないようです。
ちなみに松田精機の就業規則では、会社の物品を勝手に持ち出した場合は懲戒解雇と定められているのですが、パソコンを勝手に持ち出したこの検査課長には何のお咎めもないそうです。

あっという間に回答不能

会社側が出してきた解雇理由の3つ目は、「従業員に対して威圧的な態度を取り、トラブルを繰り返し」たというものだったのですが、これについて具体的にどのような事実を確認したのか訊ねると、川島・重田・藤井の交渉役3名はもはや説明すらできず、ただテーブルの上の一点を見つめるのみ…。書いてあることの説明を求められただけで回答不能になってしまった松田精機経営陣。この解雇通知書がいかにデタラメで虚偽に満ちているかは、彼らのこの有り様が証明しています。

そして居直り

労働契約法16条は、「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする」と定めています。上記の通り、今回のKさんに対する解雇には、なんら客観的に合理的な理由は存在しません。にも関わらず、会社側はいまだに解雇を撤回せず、出社の意思を伝えるKさんに対して、「来るなら警察を呼ぶ」と脅しをかけてきています。

松田精機で働くみなさんへ

松田精機で働くみなさんにお願いです。Kさんを支援してください!このような松田精機経営陣の身勝手な体質を放置していれば、今後も同じような不当解雇被害者を生むことになるでしょう。それがあなたではないという保証はどこにもありません。これは職場環境を変えるチャンスでもあります。「辞める」「耐える」は何の解決にもなりません。重要なのは「変える」ことです。この国の法律はみなさんの味方です。みなさんからの連絡を待っています。